前回の記事で、とにかく物を買わずにファミリーキャンプに挑戦する方法をお伝えしました。
次のステップが、「まず何を買ったらいいのかな?」という問題です。
結論:買うべきは「椅子とテーブル」
「テントじゃないの?」
「寝袋って重要じゃないの?」
もちろん、キャンプに慣れていけばテントや寝袋は必要です。
でも、ファミリーで、キャビンやバンガローに泊まっている段階なら、次に揃えるのは椅子とテーブルです。
なぜなら、椅子とテーブルにはキャンプを楽しむうえで欠かせない“ある力”があるからです。
理由1:「自分の居場所」が生まれるから
キャンプ場に着いて、まず困りがちなのが「どこに座る?」「何を置く?」という問題。普段なら家の中にソファがあり、ダイニングテーブルがあり、自然と自分の居場所がありますよね。でも、外に出るとその“当たり前の居場所”が無くなってしまいます。
そこで活躍するのが椅子とテーブル。
ひとり一脚の椅子があるだけで、子どもにとっては
「ここがぼくの席!」
「この椅子はわたしの!」
と、“自分のスペース”ができます。
これは大人も同じで、腰を落ち着ける場所があるだけで安心感が全然違います。
初めてのキャンプはただでさえ慣れない環境。そんな中でも椅子があるだけで心に余裕が生まれます。
理由2:家族が自然と集まる「中心」ができる
椅子とテーブルを置いてみると分かるのですが、そこが不思議と家族の“拠点”になります。
・ごはんを食べるとき
・ちょっと休憩するとき
・子どもがお絵かきする
・大人がコーヒーを飲む
・カードゲームを楽しむ
全部、椅子とテーブルの周りに人が集まるようになります。
キャンプって実は「家族全員が同じ時間を共有すること」が一番の魅力なんですよね。
椅子とテーブルは、そのための“家族のリビング”の役割を果たしてくれる道具なんです。
理由3:子どもが準備や片付けに参加しやすくなる
椅子やテーブルって「これはあなたの」「これはみんなの」と役割を分けやすい道具です。
例えば…
・子ども用に小さめのチェアをひとつ用意する
・「この椅子は○○ちゃんのだよ」と伝える
・テーブルは「みんなで使う場所」と共有する
すると、子どもは自分の椅子を広げたり片付けたりすることに積極的になります。「自分のもの」という感覚を持てるからです。
キャンプの準備って大人が頑張りがちですが、子どもが関わることでキャンプの楽しさはグッと増えます。「自分もチームの一員!」と感じられるからですね。
実際、我が子もキャンプの時はとても積極的に準備や片付けに参加してくれます。キャンプの持つ力だと思っています。
理由4:それほどお金をかけずに揃えられる
“キャンプ用品”と聞くと、どうしても「高そう…」と思いがちです。でも、椅子とテーブルならワークマンやドン・キホーテなどの量販店で売られているもので十分。
・折りたたみチェア:1,000〜2,000円
・コンパクトテーブル:2,000〜3,000円
こんな価格帯でも、初期のキャンプにはまったく問題ありません。むしろ「まずは気軽に体験する」ことを優先するのが私のおすすめです。
ちなみに我が家も、ワークマンで買った子供用の椅子と、ドン・キホーテで買った折り畳みテーブルを何年も使っています。子供用の椅子はサイズアウトしたため、買いなおそうかな、と考え中です。
キャンプにハマってから良い道具を揃えればOK。最初から全部高級品で揃える必要はまったくありません。
まとめ:まずは自分の居場所を作ることから
キャンプ道具を揃えるときの第一歩は、
「家族の居場所をつくる」ための椅子とテーブル。
これさえあれば、お弁当を持って近くの公園や河原で“ミニキャンプ体験”をすることもできますし、キャンプ場に行かなくてもアウトドア気分が味わえます。
そして何より、椅子とテーブルは「家族の時間」をつくるための道具。
これからキャンプを始めたい人にとって、最もコスパが良くて、使い勝手が良くて、家族の距離を縮めてくれる——そんなアイテムなんです。
さあ、まずは椅子とテーブルを手に入れて、家族の新しい冒険を始めてみませんか?
